ぎっくり腰(急性腰痛)の急患さん

この時期特に急性症状を訴え駆け込んで来られる方が増えるような傾向にあります。この方も2日前に急に腰が痛くなり生活に大きく支障がでていると言います。

 

身体がくの字に曲がり、じっと座っていることも辛いという状況でなんとかならないかと当院を来院されました。

一度目の検査後特に腰椎周囲の筋膜の緊張が著名にでており、その部位に直接アプローチ、骨盤の調整と胸郭の問題、血管系の処置を施し一度目終了。

施術直後は歩く姿勢も痛みの程度もかなり改善。しかしまだ施術しなければいけない主旨を伝え数日後に再来院。

 

二度目は主に腎臓と背部に対する施術を行い痛みの改善や姿勢もまっすぐになり腰に関しては安定の領域まできたとの説明を行い終了しました。

そしてこの患者さんと話をしていると過去に背中を痛める外傷がありそれから手のしびれが出るとのこと(私の感覚と既往歴が一致)

その部位を施術して現段階の安定領域まできてはいるがまだ影響力が大きいので続けての来院を促す。

 

 

オステオパシーの目的は「全身の調和」です。症状は結果であると考えます。

 

 

これは私たちオステオパスと患者さんとの考え方の相違点であり、多くの方は症状が改善されると身体への注目が薄れていきます。そして後に同じことを繰り返します。

 

これは私たち施術者が患者さんにいかに身体に関する認識を持っていただくかという課題でもあります。

 

スティル博士の言葉

「人間の身体の全ての部分が秩序正しく機能しているとき、我々の身体は完全に健康体である。そうでないとき結果として起こるのが病気である。悪い部分を再調整すれば、病気は健康に道を譲る。」