こんにちは。
大阪福島のオステオパシー治療院TIDEの大野です。
こちらでは腰痛について触れていきたいと思います。
腰痛は当院の患者さんの中でも多くの方が訴えて来院されます。
腰痛の原因は人によって様々で、急性のいわゆる「ぎっくり腰」や「長年の慢性的な腰痛」、「下肢のしびれや歩行障害を伴う腰痛」など人によって多くの訴え方があります。勿論どの症状にも共通して言えることなのですが、年齢や受傷機転、既往歴、生活習慣や過労、食事など複数の原因が複雑に関与していることも考えられます。
詳細を書きだすとキリがないので、ここでは大きく3つに分類して紹介していきたいと思います。
・急性の腰痛(主にぎっくり腰)
・慢性的な腰痛
・下肢症状を伴う腰痛(しびれなどの神経症状や歩行障害など)
■当院の考え方
オステオパシーの創始者スティル博士は「オステオパスは症状を扱うのではなく、原因を扱わなければならない。症状は、原因が矯正されれば消失する。」という言葉を残しています。これから推察されることは原因を突き止め、それを治療することができれば症状は自然と消失するということです。
これがオステオパシーの目的です。すなわち全身から骨の変位や神経、血管の圧迫などの原因を取り除き、その結果、人体のシステム全体に調和がもたらされることが症状の改善に繋がるという事になります。
オステオパシーのコンセプトを簡単にご紹介したいと思います。
➀身体は一つのユニットである。
・・・身体は各部位が繋がりを持ち、全体が調和して働いている。すなわち全身を一単位として捉えるべきであるという事です。
➁身体は自己調整、自己治癒、健康維持能力を持っている。
・・・いわゆる我々には自然治癒力と言われる「治る」力が備わっていることを意味します。
③身体の構造と機能は相互関係にある。
・・・構造と機能は作用しあっている存在であり、まずは構造が正しくあることが重要であるという事です。
④オステオパシーは上記の基本的原理に基づいて行うべきである。
下記ではあくまでも読んで下さる方にできるだけ分かりやすい様に病名(症状名)で取り上げ、それについての基礎的な知識を交えてお話させていただきます。
■急性腰痛(ぎっくり腰)とは
急性腰痛とは一般的に腰背部に起こる急な痛みのことを言います。
主な原因として運動器(筋筋膜異常)、椎間関節の捻挫、内臓系疾患、皮膚の異常などが挙げられます。まず注意するべき事は、内臓系疾患の有無です。主に膵臓や腎臓などが炎症時に腰背部痛を訴えるケースは少なくないといいます。その他に腰背部痛から全身症状へと進行する感染性の疾患なども頭に入れておく必要があります。
私の経験で少ない例ではありますが、腰痛を訴えられていた方をすぐに病院へ搬送した事がありました。
その結果、脊髄に膿が溜まっており緊急手術を受けられ事なきを得ました。そのまま放置していたらと思うと、、、。私の中でも非常に貴重な経験となりました。
このように急性腰痛には見分けるべき疾患があるということです。
■当院で行う急性腰痛の対処
当院ではこのような患者さんに対し全身を施術対象とし原因を究明していきます。
脊柱の配列や筋筋膜的アプローチなどの筋骨格系に対する処置や、内臓の機能異常、血管系に対して施術を行い、早期回復を促します。急性腰痛の中には椎体の圧迫骨折など、器質的な異常が潜在的にある方などもいらっしゃるので長期的に対処する必要があることも注意しておかなければなりません。
このように既往歴や生活習慣が急性腰痛を引き起こすことも珍しくないので、疲労や食生活など日常生活の改善が必要になる事が言えます。
又、一度急性腰痛になったことがある方は分かると思いますが、再発を繰り返す人も多いです。中にはその都度痛み止めで対処している方もいます。対処療法では再発を防ぐことは難しいと感じますし、辛い思いを繰り返さないために生活の見直しや徒手的な施術を受けることで予防することが大事だと言えます。
■当院の治療方針
まずはオステオパシーの理論・方法に基づき、身体の検査を行います。どこが身体のシステムの不調をきたしているか原因を探していきます。
原因を突き止め、身体のシステム改善に留意しながら治療を行っていきます。
目標の状態まで到達するために必要な回数、日数などを随時アドバイスしながら毎回状態を確認し、治療を行っていきます。
ここで言う「目標」というのは「身体の機能(システム)の改善」です。結果的に患者さん自身の治癒力が症状を解消していくと考えています。
このように治療を進めていくと、個人差がありますが数回の治療により患者さん自身も身体の楽さを感じ始められます。私の経験上、そういう時期からは身体の回復具合も急速に早くなっていくと感じています。必要回数を重ね確実に身体のシステムの向上を目指すことこそ真の症状改善になると思っています。
それでは次回は慢性腰痛について書いていきたいと思います。
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