つい先日たまたま居合わせた方が「しゃっくりが二日間止まらない」とのことで急遽身体を診させていただきました。
しゃっくりは皆さん経験したことがあると思います。
たかがしゃっくりですが、長時間続くとしんどいものです。
その方はしゃっくりに独自の対処法があるらしいのですが、今回はそれをしても止まらないとのこと。
さっそくいつものようにまずは全身を傾聴します。
今回は特に気になったのが肝臓と横隔膜との間隙と第1頚椎と後頭骨の圧縮です。
それぞれの不活発や他との協調を測るよう治療を行うと15分くらいでしゃっくりは止まりました。
一般的にしゃっくりの主な原因として横隔膜の痙攣や迷走神経、横隔神経の異常によるということがいわれています。(はっきりとした科学的な原因はわかってないらしい)一時的なしゃっくりなら気にもしないでしょうが、難治性のものは一ヶ月以上にも及び、体力の消耗によりひどく疲弊してしまうということもあります。
ではなぜ難治性のしゃっくりがでるか。 オステオパシー的考えでいえば(しゃっくりに限らず)身体の構造と機能の統合を目的としますので、あくまでもしゃっくりをいち症状と捉え、まずは全身の構造の問題を探します。
今回の治療で横隔膜や迷走神経、横隔神経などに関連する部位に異常を感じたことは間違いありません。
今回は”しゃっくりを止める”という目的が優先でしたのでその症状が改善されたことで治療は終了しました。
ですが他にも硬膜の緊張の強さ、腰椎〜骨盤の構造の異常、呼吸の浅さなど気になる点は多々ありました。
治療後の本人の訴えで慢性的な腰痛や心療内科の処方があるなど根本的な改善の必要性も感じましたので少しお話させていただくと、オステオパシーに興味を持っていただきました。
しゃっくりだけに限らず原因は多岐に渡りますし、個人差が必ずあります。
*症状に捉われず、全身から原因を探し出すことが改善の第一歩となります。