オステオパシーの適応症

当院にお越しくださる方、または相談にお越しくださる方の中には 「オステオパシーとい言葉を初めて聞きました」 という方も少なくありません。

そこで、ここではオステオパシーの適応症について書いていきたいと思います。

■当院の考え方

オステオパシーの創始者スティル博士は「オステオパスは症状を扱うのではなく、原因を扱わなければならない。症状は、原因が矯正されれば消失する。」という言葉を残しています。これから推察されることは原因を突き止め、それを治療することができれば症状は自然と消失するということです。

これがオステオパシーの目的です。すなわち全身から骨の変位や神経、血管の圧迫などの原因を取り除き、その結果、人体のシステム全体に調和がもたらされることが症状の改善に繋がるという事になります。

オステオパシーのコンセプトを簡単にご紹介したいと思います。

➀身体は一つのユニットである。

・・・身体は各部位が繋がりを持ち、全体が調和して働いている。すなわち全身を一単位として捉えるべきであるという事です。

➁身体は自己調整、自己治癒、健康維持能力を持っている。

・・・いわゆる我々には自然治癒力と言われる「治る」力が備わっていることを意味します。

③身体の構造と機能は相互関係にある。

・・・構造と機能は作用しあっている存在であり、まずは構造が正しくあることが重要であるという事です。

④オステオパシーは上記の基本的原理に基づいて行うべきである。

■適応症一覧

●筋骨格・運動器系

(腰痛、肩こり、ムチウチ、頭痛、寝違え、膝の痛み、股関節の痛み、首、背中の痛み、四十肩・五十肩、手・肘の痛み、骨盤の歪み、顎関節症、手術・骨折の後遺症、交通事故の後遺症、スポーツ外傷、先天性股関節脱臼、側弯症など)

●神経系

(手足のしびれ、坐骨神経痛、肋間神経痛、偏頭痛、自律神経失調症、不眠、めまい、耳鳴り、難聴、メニエールなど)

●消化器系

(便秘、下痢、逆流性食道炎など)

●呼吸器疾患

(喘息、気管支炎、肺炎後の障害など)

●循環器・血管系

(不整脈、頻脈、脳血管障害の後遺症ケアなど)

●代謝性疾患

(高血圧、肝機能障害、糖尿病のケアなど)

●アレルギー・自己免疫疾患系

(関節リウマチ、花粉症・アトピーなど)

●婦人科系

(貧血、生理痛、月経前症候群(PMS)、生理不順、妊娠中の腰痛・背部痛、出産準備ケア、不妊、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など)

●小児(乳児から受けることができます)

(繰り返す中耳炎、発達障害(言語、学習等)、コミュニケーション能力に対する不安、授乳障害、体が硬いなど)

※特に遅産、早産、帝王切開、吸引分娩、鉗子分娩、促進剤などお産時に何か人工的な介入があったお子さんは施術の必要性がある場合があります。

●慢性的なお悩み (運動に関する悩み、冷え、睡眠の質向上、疲労感の緩和、うつ、不定愁訴など)

上記の症状はオステオパシーの効果が期待できます。

■オステオパシーの適応は多岐に渡ります。

オステオパシーはこのような身体の構造・機能異常に対する症状の方に効果的であるといえます。 その他にも、上述しました内科的・婦人科系・不定愁訴等の症状に対しても効果が期待できることもあります。

オステオパシーの適応は多岐に渡ります。あくまでも適応症は一部ですので、 「この症状にはどうだろうか」「どこいっても治らない」という方は 一度お問い合わせください。