オステオパシー治療院TIDEの大野です。
別サイトなどでは掲載しておりますが改めてこちらでも自身の参加しているグループや現在の活動について書こうと思います。
現在私が所属しているスタディグループ(F.O.S.G)がスタートして約3年が経ちます。
F.O.S.Gは西山正洋代表のもとに結成しました。当初から毎月開催される長期コースのメンバーとして参加させていただいてます。テクニックはもちろんですが、研究発表や臨床発表も交え、自らが考え実践することとその感覚をメンバーと共有するという事も大事にしています。
これまでの期間で西山代表主導により海外講師を日本へお招きしてセミナー受講したり、海外へ研修に行く事もでき、オステオパシーを学ぶ上で最高の環境を提供いただいてます。
個人的に本年度から西山代表が講師を務めるFOSG主催セミナーにテーブルトレーナーとして参加させていただいています。テーブルトレーナーというのは講師の補佐役で、主に実技中に受講生が正しく操作できているか、テクニックの内容を理解しより感覚を明確にできているかを確認しながら助言・補助をする役割です。
セミナーテーマ
【Fulcrumの概念と臨床への適用Ⅰ】
【Fulcrumの概念と臨床への適用Ⅱ】
(それぞれ別日で開催しています)
このセミナーの目的は「1.効果がある事、2.再現性がある事、3.共有できる事、を前提とし参加者が理解し自ら考える事の出来る理論と感覚を提供する。」これらを踏まえテクニックや理論をいかに人間の身体に適応させ構造と機能の統合を図るかということです。 まずFasciaの連続性を細胞レベルまで探求し、ビジュアル化します。それにより実技において組織へのコンタクトの領域が明確になりパルペーション(触診)の質の向上を図ります。
そしてFulcrumの概念を学ぶ事により患者の内在する力“ポテンシー”に働きかけ、バイオダイナミックフォースの力を表出させることができるのかについて理解し段階的に実践していきます。(一部セミナー案内から抜粋)
私はオステオパシーを学び始めた頃、テクニックを求めそしてそれを臨床に使うというパッケージされた施術内容を行っていた時期がありました。当時は患者さんによって効果の差が大きかったことが悩みでした。しかしFulcrumを学ぶ中で人は過去の履歴によってそれぞれ違う問題がありそれに対応する事が必要だと学びました。
Fulcrumの概念は正にその個人の力に対し働きかけることのできる中心要素であると確信しています。そして今では多くのテクニックを探究するという事より、一人一人の患者さんの“生命の力”と共に施術を行うことで建設的な施術が可能になりました。
各セミナーへ全国各地から受講生が集い、熱心に講義を受ける受講生に対してこちらも指導に気合いが入ります。実際にセミナー中にほとんどの受講生は“生命の力”の表出を体感しその力強いエネルギーに驚きを感じると共に自身の求めている目標を明確にするきっかけになっていることと感じます。
「どこから治療を始めるのか、そしてどこまで治療すればよいのか」これは我々施術者にとって大きな課題です。このセミナーがその答えに近づくきっかけになり、更にはテクニックの応用、臨床における効果向上の後押しをしてくれると感じています。
そしてそれは患者さんが我々施術者に対し求めていることだとも思います。我々はそれに真摯に向き合いこれからも日々研鑽していきたいと思います。
少し難しい内容にもなりましたがセミナーと自身の活動報告でした。