大阪福島のオステオパシー治療院TIDEの院長大野です。
今回の子宮内膜症という診断名は非常に多い相談内容ですのでお話させていただきたいと思います。
■生殖器の問題が肩こりと関係するのか?
来院のきっかけとなる症状は人それぞれではありますが、問診票の「既往歴」を記入する欄に子宮内膜症(または子宮筋腫、卵巣嚢腫)の診断を受けたことがあるという方は非常に多いです。
よく話を聞いていると、お薬又は漢方を服用中であるとか、手術を受けられたという方、それにより状態が良くなる方もいらっしゃいますがそうでない方が圧倒的に多く見受けられます。
以前の月経前症候群の記事にも似たような事を書きましたが生殖器系の問題が身体全身に影響を及ぼす事は十分にあり得ることです。
■検査の結果得られる情報
オステオパシー的に身体を診ていくと機能障害を起こしている部位と、少なからず生殖器系の関連が見られることが多いです。もしくは一番の問題が生殖器系にあることもしばしばです。
その場合は主症状が肩こりや頭痛である方もまずは骨盤周囲、もしくは骨盤内臓の施術から行っていくという流れになります。
■肩周囲をほぐすだけでは治らない
検査結果により肩こりは肩の筋肉をほぐすだけでは改善しないということが言えます。(肩周囲の筋肉の問題もあることはあります)
また、無理に強い圧で押したり揉んだりすることで余計に凝りが強く、症状も憎悪してしまうケースもありますので注意が必要です。
内臓や関連のある部位からじっくりと改善していくことが必要と言えます。
■身体全体の状態から原因を導き出す
このようにオステオパシーは身体全体から問題解決のお手伝いをしていきます。
結果的に生活習慣が関係してくることも多いので、その原因となっている行動や癖を注意していくことが意識できるようになり、より長期的な改善も見込めると考えています。
実際に患者さんから「以前は絶対に凝りがひどくなるはずなのに今は大丈夫」といった声はよく聞きます。
このように身体の調整と生活で改めるべき注意点を意識することで症状は変える事ができるということです。
■呼吸は非常に大事
あなたは十分に深呼吸ができますか?
私の臨床経験では、多くの方は呼吸が浅くなっているということがいえます。
呼吸は人間にとって必要不可欠です。しかし無意識に行っているためあまり注意するということが少ない様に思います。
まずは普段の生活の中に深呼吸を取り入れてみてください。
特にデスクワークや仕事に没頭している時は胸郭が狭くなっていることが多く、呼吸が浅くなりがちです。そんなとき深呼吸してリセットします。
仕事やプライベートでも何かに行きずまっている時、その大きな呼吸で新たな思考・ヒントが浮かんでくることもあるかもしれません。