オステオパシーとは
これは「骨の病気または整骨療法」を意味するのではなく「骨の性質を利用した治療法」ということを意味しています。
オステオパシーの考え方
身体は一つのユニットである。
- オステオパシーの最大の特徴は、身体全体を一つのユニットと捉え、様々な器官は互いに繋がり合い協調して、調和をはかりながら働いていると考えます。決して症状のある場所だけが原因とは限らないので、全身を診て根本的な原因を探し出し施術を行います。
身体は自然治癒力を有している。
- 全身の身体の中の、自分で治そうとする力(自然治癒力)を妨げている部位を探し出すことが、症状を改善する糸口になります。施術により全身の調和を取り戻し、人間の本来持っている自然治癒力を取り戻すサポートをしていきます。
身体の機能と構造は互いに関係している。
- 全身の「筋骨格系、神経系、血管系、リンパ系、腺、そして体液や細胞」これらの機能には正常な範囲が存在します。もしもこれらに過不足があったり、これらの機能が妨げられてしまった場合に、病気や障害が引き起こされると考え、オステオパシーの治療原理はそれらを調節し、正常化することにあるとされています。
これらの身体の構造や機能は単独では存在せず、相互の調和が整っていることが健康には必要不可欠であるといえます。
オステオパシーの治療理念は上記の三つの基礎的原理に基づいています。
「健康の基盤はさまざまな身体のシステム間の正しい関係の維持にある」という事から「身体―心―精神」も含めた全体性のバランスが重要と考えます。
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アンドリュー・テイラー・スティル博士
Andrew Taylor Still, M.D.D.O 1828-1917 - オステオパシーの定義
- オステオパシーは人体の各部位の構造、機能及び、人体を構成する組織同士の関係に関する知識であり、人体が調和して働く事を妨げる全てのものに対し、調整及び矯正を行うために用いられる。
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アンドリュー・テイラー・スティル博士
オステオパシーの適応症
オステオパシーは全身を治療対象とするため、筋骨格系、内臓系、血管系、神経系、リンパ系、頭蓋(脳)など、全身それぞれの器官にアプローチする技術があります。なお、比較的ソフトな施術が多いので赤ちゃんや妊婦さん、ご高齢の方など、多くの方に受けていただけます。
適応症一覧
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- 筋骨格・運動器系
- 腰痛、肩こり、ムチウチ、頭痛、寝違え、膝の痛み、股関節の痛み、首、背中の痛み、四十肩・五十肩、手・肘の痛み、骨盤の歪み、顎関節症、手術・骨折の後遺症、交通事故の後遺症、スポーツ外傷、先天性股関節脱臼、側弯症など
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- 神経系
- 手足のしびれ、坐骨神経痛、偏頭痛、自律神経失調症、不眠、めまい、耳鳴り、難聴、メニエールなど
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- 消化器系
- 便秘、下痢、逆流性食道炎など
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- 呼吸器疾患
- 喘息、気管支炎。肺炎後の障害など
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- 循環器・血管系
- 不整脈、頻脈、脳血管障害の後遺症など
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- 代謝性疾患
- 高血圧、肝機能障害、糖尿病のケアなど
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- アレルギー・自己免疫疾患系
- 関節リウマチ、花粉症・アトピーなど
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- 婦人科系
- 貧血、生理痛、生理不順、妊娠中の腰痛・背部痛、出産準備ケア、不妊、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など
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- 慢性的なお悩み
- 運動に関する悩み、冷え、睡眠の質向上、疲労感の緩和、うつ、不定愁訴など
また、このようなお困りの方
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- 「病院で診断されたが、原因がはっきり分からない」
- 「症状を改善するためには手術しかないと言われている」
- 「他の治療を受けているがなかなか改善されない」
- 「突然症状が出てきて不安、改善方法が分からない、諦めている」
- 「長期にわたって薬を服用している」
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お子さまの場合
多動、乱暴、落ち着きがない、元気がない、呼吸が浅い、病気に罹りやすい、てんかん、痙攣、
口がきけない、耳が聞こえにくい、アレルギー、病院で原因が分からない等。
- オステオパシーで改善が期待できる症状は多岐に渡ります。上記の症状以外にも改善が見込める場合がありますので、ぜひご相談ください。
- 特に重篤な症状の方、内科的疾患、婦人科系の疾患など医師の検査や投薬などが必要な方は必ず適切な医療機関の診療をお受け下さい。医師の診断のもと、代替医療としてオステオパシーをお受けいただく事、また当院にご相談いただくことをお勧めいたします。
- オステオパシーによりこれまで辛い症状を諦めていた方にとって、「代替医療の新たな選択肢」としての役割を担っていければと思っています。
来院の目安
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重症度は人により様々です。軽度であれば 1 ~ 3 回で改善される方もおられますが、複雑な原因がある場合は複数回の施術が必要な方もおられます。来院の目安は改善具合をみてアドバイスさせていただきます。
来院間隔は状態にもよりますが、比較的多くの方に施術後 1 ~ 2 週間(最長でも 1 ヶ月後)での来院をお勧めしています。基本的に目的の症状が改善すると治療終了となりますが、改善していても定期的なケアや予防目的としてご利用される方もいらっしゃいますので、ご希望があればご相談ください。 -